公益財団法人日本バスケットボール協会

当協会(JBA)では、6月23日(金)～27日(火)の5日間、スターツ総合研修センター(茨城県つくばみらい市)において、2023年度第1回目となるJBA公認B級コーチ養成講習会を開催しました。

B級コーチ養成講習会は、「主に育成年代(18歳以下)において専門性の高い指導が出来る人材を養成するとともに、都道府県のリーダーとなる人材を養成すること」を目的として実施しています。合計43名の受講者が全国より集まりました。
講習会中は毎日グループメンバーの入れ替えをしなるべく多くの方々とコミュニケーションをとれるようにしています。指導カテゴリーの異なる方々との意見交換や情報共有など、受講者同士でとても良い雰囲気をつくりながら積極的にやり取りが行われていました。インプットとアウトプットを繰り返し刺激も多く内容の濃い５日間だったかと思いますが、皆さまにとって学び多き講習会になっていれば幸いです。学び続けるコーチとして、ぜひここで得たものを日々の活動に活かしていっていただければと思います。

●講習の主な内容
・コーチングフィロソフィー
・コーチングプロセス（セッションの指揮と評価）
・安全管理（リスクマネジメント）
・練習計画（コーチングセッション）の作成
・スポーツパフォーマンス向上の取り組み
・スキル獲得の原理
・長期競技者育成計画
・習熟度に応じたコーチング
・インテグリティの向上
・コーチングスタイルとコーチングアプローチ
・レフェリーとのコミュニケーション

●受講者のコメント
○蔵元 彩 さん／兵庫県／須磨学園高等学校(U18)
5日間のB級コーチライセンスの講習会を受け、私が学んだことは「コーチングするとはどういうことか？」ということについて再確認できたことです。自分自身のコーチングを振り返ると、自分目線で教えることが多く、選手目線で教えることができていなかったような気がします。
特に、自分のコーチングについてバディーを組んで客観的に他の指導者からご指摘頂いたこと、そして毎回自分の指導をビデオに撮り、振り返る時間がかけがえのない時間となりました。自分の指導を客観視することは、自分の未熟さを痛感する苦しいものではありましたが、その未熟さを知り、改善することで日々の指導のブラッシュアップにつながったのではないかと思います。また、普段の指導では「教えすぎている」、このことに気づかされました。コーチングをするということは目標に向かって「教えること」を決め、その道筋を整えることで「教えない（余計なことをそぎ落とす）」ことを明確化することであるとも思いました。この講習会で得た学びを現場で活かし、そして選手の声に耳を傾けるコーチでありたいと思います。
最後に、講習会の開催にあたりご尽力いただいたコーチデベロッパーの皆様、そして5日間共に学ぶことができた指導者の皆様にこの場をお借りして心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。

○宇田 康利 さん／岡山県／岡山商科大学(一般)
自分自身の指導レベルを上げたいと思い参加したB級コーチライセンス講習会でした。
最初は５日間、朝から晩まで詰まった予定に、やりきることができるか不安でしたが、各カテゴリーのコーチとのバスケット談義や、デベロッパーの方々からのコーチングに対する学びは、どれも興味を引く内容であり、改めてバスケットボールの奥深さや面白さを感じることができました。終わってみればあっという間の５日間で、初めてお会いする方がほとんどのメンバーでしたが、講習会が終わる時には１つのチームになっていたと思えるほどに、大変有意義な時間となりました。
講習会での学びや、バスケットボールの楽しさを若い世代に伝えていけるように、今後も精進したいと思います。受講生の皆様、デベロッパーの皆様、事務局の皆様、ありがとうございました。

※2023年度のJBA公認B級コーチ養成講習会の受講者募集は終了しております。