公益財団法人日本バスケットボール協会

　「FIBA U16アジア選手権大会2023」でベスト4に届かなかった男子U16日本代表は、5-8位決定戦へまわりました。初戦のヨルダンへ向け、気持ちを切り替えて臨み、72-58で勝利。ラストゲームは開幕戦と同じくイランと対戦。前半に11点リードされる場面もありましたが、あきらめずに戦い抜き、残り2分で逆転。開幕戦同様1ゴール差の争いを制し、73-71で勝利。今大会5位で全日程を終えました。

　日本の課題であるリバウンドに対し、6試合中3度の2桁を達成し、平均9.7本のベネディクト研一郎選手（Iona Prep School）は大会3位の素晴らしい活躍でした。平均8.5本で続く白谷柱誠ジャック選手（四日市メリノール学院中学校）は最年少であり、次回のFIBA U16アジア選手権への出場資格があります。194cmのこの2人が、2mを超える相手に対してもリバウンドで活躍したことは、日本にとって明るい未来です。

　早生まれの高校2年生の高田将吾選手（福岡大学附属大濠高等学校）は平均16点、同じく千保銀河選手（開志国際高等学校）も平均12.5点で日本の得点源となりました。来年のFIBA U18選手権では同学年の選手を引っ張り、この悔しい経験を糧に、次こそ世界への切符をつかんでいただきたいです。

　今大会の上位4チームが出場権を獲得したFIBA U17ワールドカップには、あと一歩届きませんでした。しかし、選手たちは確実に成長を遂げ、その差がほとんどなかったことは自信になったはずです。まだ16歳、これからどんな選手にもなれる世代であり、今後のさらなる成長が楽しみです。

■最終結果
優　勝：オーストラリア
準優勝：ニュージーランド
第３位：中国
第４位：フィリピン
第５位：日本
第６位：イラン
第７位：カタール
第８位：ヨルダン