公益財団法人日本バスケットボール協会

　「FIBA U16アジア選手権大会2023」準々決勝。予選グループBを1位突破した男子U16日本代表は、準決勝進出決定戦を突破したグループD 2位のフィリピンと対戦。

　前半は35-25と抜け出した日本でしたが、第3クォーターは逆にフィリピンがリードする展開が続き、45-46と逆転されます。勝負のラスト10分。若野瑛太選手（名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18）の得点ですぐさま点差をひっくり返します。しかし、49-50とフィリピンにふたたび上回れてからは追いつくことができず、59-64で敗退。この結果、ベスト4に届かず、来年開催されるFIBA U17ワールドカップへの切符を逃しました。

　2017大会でも準々決勝でフィリピンと対戦。男子日本代表として、今年のFIBAワールドカップで活躍した富永啓生選手（ネブラスカ大学）と河村勇輝選手（横浜ビー・コルセアーズ）が16歳だった年です。同じく世界への切符が4枚あり、勝てばその扉を開くことができる大一番。前半はリードしていた日本ですが、第3クォーターに反撃を許し、46-57と劣勢に立たされます。ラスト10分で24-15と追い上げるも、結果は70-72で敗退。フィリピンには現在広島ドラゴンフライズに所属するカイ・ソット選手がおり、28点、21リバウンドの活躍を許しました。

　当時の選手の中には、今なおこの試合に悔しい思いを抱き、努力を続けています。来年にはFIBA U18アジア選手権があり、今大会を経験した選手たちが突き上げ、飛び級で加わっていくことが日本を底上げします。9月23日(土)20:30より5-8位決定戦でヨルダンと対戦。まだ2試合が残っています。しっかりと気持ちを立て直し、1分1秒を大切に戦うことが成長につながります。