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第36回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 第8日目 5-8位順位決定戦 ハヤブサジャパンはヨルダンに80-64で初勝利を挙げ、明日の5位決定戦へ

2014年8月16日

勝利を呼び込んだチームディフェンス

コミュニケーションが取れ連係プレイの流れからシュートを決める#8小野 龍猛選手


 「第36回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」は第8日目。気持ちを新たに5-8位順位決定戦へ挑む、ハヤブサジャパン 男子日本代表チーム。徐々にチームプレイが見られ始めていることで、予選ラウンドで敗れたヨルダンへのリベンジに期待も高まります。

 7月の第5回FIBA ASIA カップでは72-79、今大会の予選ラウンドは63-81と、今年度既に2連敗しており、これがヨルダンとは今年度3度目の対戦になります。どちらも手の内が分かって臨む5-8位順位決定戦。試合前、長谷川 健志ヘッドコーチは、「予選ラウンドの時はトランジションだけで20点以上決められていたので、ガード陣をしっかり押さえること。セットオフェンスではしっかりディナイして簡単にインサイドに入れさせないこと」を徹底させて臨みます。選手たちはしっかりと体を張ったディフェンスで相手のミスを誘い、序盤からリードを奪います。途中出場ながら、2本のスティールを決めた#8小野 龍猛選手。「交代してコートに入ったメンバーが次々とアグレッシブにプレイしたことが勝利につながりました」と話すように、チーム総数11本のスティールを記録し、ヨルダンに19本のターンオーバーを与えます。「予選リーグを7連敗しましたが、チームのみんなで気持ちを切り替えてこの試合に臨みました」と言う#16富樫 勇樹選手は18点、5アシストを記録。チーム全員で最後まで体を張ってディフェンスを頑張り、流れあるオフェンスから得点を重ねて80-64、3度目にしてヨルダンを破り、初勝利を挙げました。

 昨日のアメリカ選抜戦の後半に続き、連係プレイで相手を崩し、得点を挙げるシーンが増えています。予選ラウンド終盤の2試合では、「試合中のコミュニケーションがすごく良く取れていました。ようやくそれがプレイにつなげられるようになってきています。連係が合うことで、早い展開からのパスもつながり、すごく良いバスケットができるようになってきています」と、小野選手は成長を実感しています。同じくオフェンスに関して#5古川 孝敏選手もまた、「流れが良くなり、だいぶ早い展開で攻められることも出来てきました。まだまだ完璧とは言えませんが、良いプレイが増えてきたり、得点につながらなくても良い流れが出せた場面が多くなっているのは成長している証拠。これまで負けてはいましたが、その中でも自分たちが成長できるポイントはあったのだと思います」と話し、勝利したことでチームの雰囲気も一気に明るくなりました。

 敗れ続けた7試合を振り返ってみても、日本が目指すバスケットを出すことはできていました。しかし、その時間帯が20分の時もあれば、10分しか出せない時もあり、なかなか40分間を通してできなかったことが勝ち星につながらなかった要因でもあります。長谷川ヘッドコーチは、「選手たちは体を張ったディフェンスをし、最後まで集中力を切らさずに頑張ってくれたことが今日の勝因です。全敗した予選ラウンドで戦ったプロセスがあったからこそ、今日の結果につながったと思っています」と振り返りました。FIBA ASIAカップから通じて、アジア上位チームには勝てずにきましたが、今日の勝利でようやくスタートラインに立つことができました。

 「予選ラウンドは1勝できませんでしたし、その結果は非常に悔しかったです。でも、今日の試合で勝てたので、チームとしてもモチベーションが上がります。明日も結果を求めて戦っていきます」と古川選手は話しており、今大会で目指せる最高位の5位を狙います。

 いよいよ明日は最終日。日本戦の後に行われたチャイニーズ・タイペイB vs イラン戦は地元チャイニーズ・タイペイBが勝利し、明日の5位決定戦で相見えます。既に明日のチケットも完売となっており、今日のゲームも多くのファンが声援で後押しします。より良い経験をするため、そして本番となるアジア競技大会へつながるためにも、しっかり結果を求めて最終戦に臨みます。

■8月16日(土) 第8日目 試合結果
5-8位順位決定戦 ヨルダン(5位)  ● 64-80 ○ 日本(8位)
5-8位順位決定戦 イラン(7位) ● 92-97 ○ チャイニーズ・タイペイB(6位)
準決勝 韓国(4位) ○ 73-64 ● エジプト(1位)
準決勝 チャイニーズ・タイペイA(2位) ○ 96-86 ● アメリカ選抜(3位)