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第36回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 第7日目 ハヤブサジャパンはアメリカ選抜に72-90で敗れ、8位で予選ラウンド終了

2014年8月15日

 「第36回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」は第7日目。本日から最終日までのチケットは既に完売となっており、地元チャイニーズ・タイペイを応援しようと早くから席が埋まり、会場は熱気が溢れています。予選ラウンド最終戦となった本日、ハヤブサジャパン 男子日本代表チームはアメリカ選抜と対戦しました。

 「パスは弱いですし、相手を恐がっていました。ディフェンスが見えると何もできないような状況であり、パスが回ってもシュートを打つ準備ができていません」と、前半のプレイについて苦言を呈す長谷川 健志ヘッドコーチ。ディフェンスリバウンドを取りながらチャンスを作っていましたが、体格差ある相手を前に消極的になったことで思うように得点を挙げられません。相手のガード陣のドライブを警戒したディフェンスの裏をかくように、元千葉ジェッツの#35マーキン・チャンドラー選手や208cmの#41クレイグ・ウィリアムズJr.選手に3Pシュートを沈められました。#16富樫 勇樹選手は、「なかなか普通の試合ではセンターの選手がアウトサイドから頻繁に打つことはないと思います。その分、前半は好き勝手やられてしまいました」と言うほどであり、30-51と21点差をつけられて前半を終えます。

 後半は、長谷川ヘッドコーチから相手のゾーンディフェンスを崩すべく、2つのオフェンスのパターンで臨んだどころ、動きが生まれます。「今後、日本代表に定着していくためにも、選手一人ひとりの個性を知ることがまず第一だと思っています。試合を通じて、それを知ることができたことで連携もできるようになってきました」と富樫選手が言うように、これまであまり見られなかったコンビプレイで崩し、得点を挙げていきます。#12比江島 慎選手と#13田中 大貴選手、#9広瀬 健太選手から#15満原 優樹選手へ、と様々なバリエーションで流れが生まれます。満原選手からもらったパスを、ダンクシュートでねじ込んだ#17熊谷 尚也選手。メインゲームとなるチャイニーズ・タイペイ戦へ向けて、席が埋まっていった会場が盛り上がります。ディフェンスでは24秒バイオレーションぎりぎりまで守り、タフショットを打たせているのですが、簡単にリバウンドを取られ失点。残念ながら点差を詰められないまま時間は過ぎ、72-90で敗れ、7連敗で予選ラウンドを終えました。

 長谷川ヘッドコーチは、「勝つことよりも経験を積みにきており、先発で起用した野本選手もいろんなことを学んだでしょうし、良いプレイを見せてくれた熊谷選手は自信につながっているはずです」と話します。キャプテンの広瀬選手も、「なかなかリバウンドが取れないのが勝てない要因になっています。でも、今大会は勝つことをメインにしているわけではなく、まずは目指すバスケットを出せるかどうか。自分たちが目指すバスケットが出せた時には良い形ができているので、その時間帯をすこしでも長く継続できるようにしていきたいです」と話しており、まずは自分たちがやるべきことを徹底している段階です。それでも勝ちたい気持ちがないわけではありません。「あと2試合を勝てば5位になれます。もう一回、やり直せるチャンスがあるので頑張りたいです」と広瀬選手は話し、仕切り直しの5-8位順位決定戦へ向かいます。本日、同じ時間帯に行われた「第3回FIBA U-17男子バスケットボール世界選手権大会」において、アラブ首長国連邦を49-91で破った男子U-17日本代表チームが先に1勝目を挙げました。ハヤブサジャパンも弟分に続けるように巻き返します。

 明日から上位4チームは準決勝へ、下位4チームは5-8位順位決定戦が行われます。予選8位の日本は、5位のヨルダンと、8月16日(土) 14:00(現地時間 13:00)より対戦します。まずは昨年の7位を上回るべく、明日の勝利を目指します。

■8月15日(金) 第7日目 試合結果
エジプト ○ 83-59 ● チャイニーズ・タイペイB
ヨルダン ○ 63-62 ● イラン
アメリカ選抜 ○ 90-72 ● 日本
チャイニーズ・タイペイA ● 95-101 ○ 韓国

■予選ラウンド 順位表
1位  エジプト(5勝2敗)
2位  チャイニーズ・タイペイA(5勝2敗)
3位  アメリカ選抜(5勝2敗)
4位  韓国(5勝2敗)
5位  ヨルダン(4勝3敗)
6位  チャイニーズ・タイペイB(2勝5敗)
7位  イラン(2勝5敗)
8位  日本(0勝6敗)