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平成26年度3×3男子日本代表チーム 第3次強化合宿開催報告
2014年5月7日
今年こそ3×3男子日本代表入りを目指す鈴木 慶太選手
秋田県横手市では3×3クリニックを開催
連休中の5月3日(土)から6日(火)まで、平成26年度バスケットボール3×3男子日本代表チームは第3次強化合宿を実施。12名から8名に絞られ日本代表候補選手は、最初の2日間を味の素ナショナルトレーニングセンターで、5日(水)と6日(木)は秋田県横手市にて公開練習を行いました。
昨年、8名に残るも、3×3男子日本代表入りを果たせなかった鈴木 慶太選手(F’SQUAD)。落選したショックは大きく、再び味の素ナショナルトレーニングセンターに足を踏み入れた時に、「昨年の悔しさが蘇った」そうです。今年で2度目の日本代表候補であり、この中では最年長の鈴木選手。「最後に残る4人だけで、目標とする世界ベスト8を達成できるとは思っていません。今いる8人がライバルとしてさらに切磋琢磨し、みんなでレベルアップできる環境作りが必要」と話しており、率先して声を出してリーダーシップを発揮していました。
それぞれの役割が明確になりはじめたことで、プレイに落ち着きが見えてきています。金澤 篤志アドバイザリーコーチ(TGI・Dライズ)からも、「アウェイで行われる本番は、3on5のように常にビハインドであることを意識しながら、練習から余裕を持ってゲームしよう」と声をかけ、プレイの精度を高めています。また、気持ちを落ち着かせる精神鍛錬として、静勝寺(じょうしょうじ)に伺い、座禅を行いました。座り方と呼吸法を教わり、正しい姿勢を続けながら“無”になることに努めた選手たち。深い呼吸を意識することで余念を消すことができ、30分後にはスッキリした表情を見せていました。
その後、秋田県横手市へ移動。3×3強化委員を務める長谷川 誠氏(秋田ノーザンハピネッツ/テクニカルディレクター)が横手市スポーツ大使として活躍されていることで、この合宿が実現しました。環境を変えて強化を進めるとともに、3×3の普及活動も兼ねた横手合宿では5月5日(月)にクリニックも実施。横手市の小学生約30人と高校生約50名が参加し、3×3を初体験。子供たちの笑顔や素直さから選手たちはエネルギーをもらったようです。
来月、6月5日(木)~8日(日)にロシア・モスクワで開催される「第2回FIBA 3×3男子バスケットボール世界選手権大会」まで1ヶ月を切り、「時間がない」と焦りを見せる金澤コーチ。そのためにも合宿を終えた後、選手自身が成長を目指すことが大事です。「毎回合宿後に、スタッフ陣から選手それぞれの課題点などをまとめたレポートをいただきます。客観的に課題を指摘してくれることで、やらなければいけないことが明確になり、それに対して率先して克服したいという気持ちが強いです。課題をクリアしてから次の合宿に参加するという目標ができ、すごく充実しています」と話す鈴木選手。仕事の合間にうまく時間を作りながら、選手自身がレベルアップに努めます。
日本代表候補には、FIBA 3×3 National Federation Rankingの上位選手たちが選出されています。つまり、来年度の日本代表を目指すためにも、今から3×3大会に出場し実績を残す必要があります。逆に言えば、結果さえ残せば自ずと日本代表への道が開かれるわけです。
近々開催されるランキング対象大会「3x3TOURNAMENT.EXE 2014 City.2 KOBE」(5月24日~25日)のエントリーは5月11日(日)締切。ぜひ、全国各地で開催される3×3大会に出場し、3×3日本代表を目指しましょう。