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第35回ウィリアム・ジョーンズカップ 大会第2日目 レバノンに惜敗し、開幕2連敗。第3戦・エジプト戦は14:00(日本時間)ティップオフ

2013年7月8日

 「第35回ウィリアム・ジョーンズカップ」は第2日目。ハヤブサジャパン 男子日本代表チームは、8月より開幕する第27回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会の予選ラウンド 同グループに属するレバノンと対戦。

 #9栗原 貴宏選手に代わり、#12野口 大介選手が先発出場。初戦のチャイニーズ・タイペイ戦では序盤にシュートが決まりませんでしたが、この試合は#10竹内 公輔選手が積極的にドライブから先制点を挙げ、幸先良いスタートを切ります。しかし、レバノンは3Pシュートやバスケットカウントで3点ずつ得点を重ね、リードを奪われます。初戦から点数を先行できない日本は、レバノン戦も追いかける展開になります。第2、3ピリオドではリバウンドが獲れず、ミスが続いて、相手に10点差近くリードされる時間帯。ベンチから出場した#13辻 直人選手がディフェンスからリズムを作り、#10竹内選手がインサイドでボールを持ち自ら攻め、周りを生かしながら得点を重ねて、しっかり立て直して3点差まで詰め寄ります。しかし、そこからさらに点差を詰めて逆転することはできず。#11桜井 良太選手がドライブからバスケットカウントをもらって67-74。残り1分からファウルゲームで逆転を目指し、相手はフリースローを外してくれましたが、日本も思うように得点を挙げられずに72-79で敗れ、これで開幕2連敗となりました。

 鈴木 貴美一ヘッドコーチは、「勝負どころのディフェンスが甘かった」と敗因を挙げました。要所で3Pシュート、または強引にインサイドからタフショットをレバノンに決められ、終始リードを許したこの試合。日本のリバウンド総数28本でしたが、レバノンはディフェンスリバウンドだけで25本も獲られました。「終盤でのリバウンド争いを負けたのが大きな敗因。リバウンドは自分の仕事なので、そこをしっかり獲り切れずチームに迷惑をかけたと思っています」と反省点を挙げたのは、チーム総数の半分となる14本のリバウンドを獲った#10竹内選手。そして、「もっとリバウンドで優位に立てるようにしたいです」と話していました。

 今大会において、「いろんな選手の組み合わせを試しながらも、もちろん毎試合勝ちを意識してやっています。これまでの敗戦を無駄にしないようにし、試合を重ねる度に成長できるようにしなければなりません。国際大会に出場することは、肌で感じられる絶好のチャンスでもあります」と鈴木ヘッドコーチは話しているように、連戦となるジョーンズカップは日々成長することが最大の目的。竹内選手もまた、「初戦は僕が確率の悪いシュートを選択してしまいましたが、今日はインサイドにボールが入った時に、特に野口さんや(田中)大貴が良い動きをしてくれたことでイージーショットが生まれました。次は最初からそういうプレイを出していきたいです」と話しており、確実に成長している点が見えています。鈴木ヘッドコーチもまた、「今日できたことはさらに明日も継続し、今日できなかったことは次のゲームで修正できるよう、1試合1試合成長していければ良い」と、選手たちに伝えました。試合が続くこのチャンスを生かし、成長して本番となるFIBA ASIA選手権へ備えます。

 第3戦の相手はアフリカのエジプトと対戦。エジプトも来月にFIBAワールドカップ アフリカ地区予選が控えています。FIBAランキング60位(日本は同35位)のチームですが、2m台の選手が4人おり、イランなどと同じようにフィジカルが強いチームです。これまでの2戦を見ていると、3Pシュートを多用する印象を受けています。1戦目の韓国戦は2本しか成功しませんでしたが19本放っており、2戦目は5/29とさらに本数を増やし、同時に成功数も増えました。初戦は韓国に敗れたエジプトでしたが、2戦目はヨルダンを相手に20点差をつけて勝利し、チームは喜びを爆発させ、勢いがあります。しかし、日本も日々成長するため、昨日とは違った良い点を増やしていき、勝利につなげていきます。

■大会第2日目 7月7日(日) 試合結果
エジプト ○ 89-65 ● ヨルダン
日本 ● 72-79 ○ レバノン
アメリカ選抜 ● 84-89 ○ チャイニーズ・タイペイA
チャイニーズ・タイペイB ● 60-81 ○ 韓国

■大会第3日目 7月8日(月) 試合スケジュール
13:00(日本時間14:00)~ 日本 vs エジプト
15:00(日本時間16:00)~ イラン vs チャイニーズ・タイペイB
17:00(日本時間18:00)~ 韓国 vs アメリカ選抜
19:00(日本時間20:00)~ チャイニーズ・タイペイA vs レバノン