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第1回フィジカル研修会 開催報告
2013年4月5日
去る3月30日(土)、味の素ナショナルトレーニングセンターにて、第1回フィジカル研修会を開催いたしました。
冒頭、「近年、世界のバスケットボールはより大型化、よりフィジカル的要素が強くなった上で戦術・戦力が高度化しており、フィジカルトレーニングの重要性が求められてきています。その中で、日本のバスケットボールにおいては、フィジカルトレーニングが遅れをとっています。世界で戦うためには、日本人の特徴に配慮したジュニア期からのアプローチが必要です」と、男子ナショナル委員会 ストレングス・コンディショニング(以下、S&C)部門の吉本 完明氏が挨拶し、研修会がスタート。
今回の研修会のテーマは「バスケットボールのフィジカル強化について」。講師を担当した小山 孟志氏(JBA男子専任 S&Cコーチ)は、「日本の現状として、国際大会の舞台ではフィジカルコンタクトで劣り、相手にアドバンテージを与えてしまっています。将来的に、体格で勝る諸外国と日本が同じ土俵で戦うためには、『除脂肪体重(筋肉量)と運動量』を同時進行で引き上げていかなければなりません。体重を増強させながら、パフォーマンスを上げることが最優先課題で、これらの目標数値を設定してフィジカル的要素を引き上げていくアプローチが必要です」と、フィジカル強化の大切さを語りました。
また、「バスケットボールにおける運動量の向上には、技術的な練習のみでは不十分で、特化したスプリント持久力のトレーニングが必要であり、特に身長が最も伸びている年代(小学高学年~中学生)の運動量やトレーニングが重要です」と説明し、将来の最終身長によるポジション別目標値や、年代別強化方法の具体案について触れました。
当日会場には、100名程のバスケットボール関係者が研修会に参加し、意欲的な姿勢が見られました。また講義後、質疑応答の場では活発な意見交換が行われ、コミュニケーションを図り、第1回目のフィジカル研修会を終えました。
今後も、当協会では研修会を定期的に開催して、様々な年代のコーチングスタッフとより議論を深めるとともに、バスケットボールに関わる人たちが一丸となって強化に取り組めるように努めてまいります。