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第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 大会閉幕

2011年8月28日

 第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選、大会最終日。日本はロンドンオリンピック世界最終予選出場を目指し、チャイニーズ・タイペイと3位決定戦を戦いました。

 予選ラウンドでは81-54とチャイニーズ・タイペイを圧倒したハヤブサジャパン。この試合もフルコートでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い、速攻を出す日本の持ち味を存分に発揮し、次々と点数を重ねる日本は前半終わって55-19、36点差をつけ大量リード。後半に入ってもディフェンスが機能し、8秒、24秒バイオレーションで相手を完璧に押さえ込む。日本は全員がコートに立ち、全員が得点を挙げ83-56、最終戦を勝利で飾り、今大会3位でロンドンオリンピック世界最終予選の出場権を獲得しました。

 試合後、中川文一ヘッドコーチは、「チーム全体がこのFIBA ASIA選手権を優勝してロンドンオリンピックへ行こうと練習を続けてきました。昨日の中国戦でそれが絶たれてしまい、落胆がすごく大きかったです。
もう一度選手たちの元気を取り戻すことが私の仕事だと思って、ロンドンの道を諦めずにやろう、ファンの期待に応えなければいけないと言い、選手たちを励ましました。選手たちも分かってくれて、今日の試合につながりました。この頑張りは素晴らしい結果だと思います。日本らしい粘り強いディフェンスと速さを展開でき、前半から素晴らしい試合ができました」
と語り、昨夜の敗戦から立ち直った経緯とこの試合の評価をしました。

 本日25得点を挙げた#5髙田真希選手は「オリンピックへの切符を絶対に大村で獲りたいという気持ちが強かったのです。でも、自分たちには今日の試合に勝てば、まだオリンピックへの道が残っていました。昨日は昨日と思い、今日は絶対に勝たなければいけないと強い気持ちで臨み、最初から良い入り方ができました。今日の試合に関しては、自分としてはしっかり気持ちが出せた試合だったと思います」と、試合を振り返りました。

 昨日の敗戦後、ショックを隠せなかった#13大神雄子選手。「今大会でオリンピックを決めるという目標しかなかったので、正直言って昨日の結果を受けて目的などを考えられずにいました。しかし、ファンの皆さんが、まだ道は続いている、まだ諦めるなという言葉をいただいて、昨日は何かを気付かされた日でした。まだオリンピック出場の道がある限りは、挑戦し続けないといけないことを皆さんに気付かされました。感謝しています。今回招待した女川の選手たちと一緒に戦うという約束がまだ守りきれていません。少し先に延びましたが、最後は必ずオリンピックへの切符を手にして女川にいきたいです」と、昨夜の心境、そして被災地・女川町のみんなとの約束をあらためて誓いました。

 予選ラウンドで再延長までもつれこんだ中国vs韓国が、決勝で再戦。どちらも譲らない好ゲームの末、65-62、3点差で中国が勝利し、2大会連続11回目のアジアチャンピオン、同時に2012年ロンドンオリンピック出場を決めました。

 ベスト5には日本から#13大神雄子選手(SG)が選出され、大会MVPは決勝で両チーム合わせて最高の20得点を挙げた中国#8ミャオ・リージェ選手が選ばれました。大神選手以外のベスト5は、韓国#6チェ・ユナ選手(PG)、中国#8ミャオ・リージェ選手(F)、韓国#15シン・チョンジャ選手(PF)、中国#15チェン・ナン選手(C)です。

 個人部門では、#12吉田亜沙美選手がアシスト王(平均4.2本)に輝きました。前回大会でのリバウンド王、昨年のFIBA世界選手権のアシスト王に続き、今大会も個人賞を獲得。

 大会期間中、長崎県、大村市の皆様、全国から駆け付けていただいたファンの皆様、ハヤブサジャパンへご声援をいただき、本当にありがとうございました。

 みんなで抱いていた『長崎県大村市からロンドンオリンピックへ』という夢を叶えることはできませんでしたが、再びロンドンオリンピック出場へ向けて挑戦できる望みをつなげました。選手たちは再び所属チームへ戻り、レベルアップを図ります。高校生から代表に選出された#15長岡萌映子選手以外は、9月30日より開幕するWリーグに向けて始動します。

 来年6月に開催予定のロンドンオリンピック世界最終予選へ向け、引き続きハヤブサジャパンへのご声援をよろしくお願いします。