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平成23年度男子日本代表チーム 第13次強化合宿(ベネズエラ/メキシコ遠征) 第1戦 vsベネズエラ代表
2011年7月31日
◇7月29日(金) 19:30~ 第1戦 vsベネズエラ代表
日本 ● 53-91 ○ ベネズエラ
(7-22,12-24,15-19,19-26)
FIBAランク22位の強豪・ベネズエラ代表との対戦。アウェーで行われた強化試合の初戦は、相手の力強さとサイズ、プレイの質の”強さ”に特に前半はリズムを掴めない展開。後半、特に第3ピリオドで盛り返しを見せるも力及ばず、前半の点差が響き、最終的に38点もの大差をつけられ敗れた。
第1ピリオド、5,000人収容の体育館が超満員でTV放送など、異様な熱気に包まれた雰囲気のなか、日本はなかなか先制点が挙げられず、開始数分間で相手に得点を離される。特に相手のディフェンスの手の長さに、いつものドリブルやパスでは全てボールに触れられ、本来のリズムではプレイが出来ない時間帯が続く。アジア諸国相手では見られなかったような一見平凡に見えるミスも、相手チームのサイズと手の長さ、高い運動能力からくる激しいプレッシャーディフェンスに起因する。日本はいろいろなディフェンスを試み、効果はあったものの、最後のディフェンスリバウンドで相手の”重さ”になれず、1本1本のリバウンドを取るのに、苦戦を強いられる。我々らしいスピードのあるオフェンスから良いシュートチャンスを作り出しても、フィニッシュが出来ずに点差が開き、7-22と大きく突き放され終了。
第2ピリオド、日本は依然として相手のプレッシャーに対応できず、ミスが続く苦しい展開。良いリズムが出てきても、相手のフルコートプレス、マンツーマン、ゾーンのチェンジングディフェンスになかなか思うように得点が伸びず、相手ペースで試合が進む。終盤、果敢にリングへのアタックを試みるも、チームとして噛み合わず、19-46、大きくリードを広げられ前半終了。
ハーフタイムに入り、ウィスマンヘッドコーチの檄(ゲキ)が飛ぶ。「(試合前、予想出来なかった交通渋滞に巻き込まれ到着が大幅に遅れたことに関して)”準備の時間が足りない”ということは理由にならない。我々の力はこのような物ではない。日本代表としてのプライドが見られない前半だった。後半、我々が本当はどこまで力があるチームなのか、精神的にタフなのか、ベネズエラの選手に証明しよう!」と熱く語りかけ、後半へ。
第3ピリオド、ハーフタイムでのウィスマンヘッドコーチの熱に応え、選手が発奮する。#11網野の連続3Pシュート、また気迫のこもった力強いドライブからのプレイを皮切りに、得点を伸ばしていく。さらには、#15竹内(譲)も果敢にバスケットへのアタックを試みると、チームメイトにスペースとシュートチャンスを作り出し、#9川村が3Pシュートを決め、良い流れをつくっていく。、また、ディフェンスでは、相手チームを20点以下に抑える本来のディフェンスを見せたが、サイズと相手のプレッシャー、リバウンドの強さを克服しきれず。34-65、互角の戦いを見せ最終ピリオドへ。
第4ピリオド、序盤、両チーム疲れが見え始め、ミスが続く。だが中盤、日本はボールが動きだし、シュートの確率も上がると、#9川村が良い形でボールをもらえるようになり、3Pシュートやジャンプシュートで得点を伸ばす。ディフェンスでは逆に相手にボールを動かされ、ドライブからインサイドに合わせ、ゴール下での得点を許す。53-91、健闘も虚しく、初戦を黒星スタートで終えた。
試合後、ガードとしてチームをコントロールした指令塔の#8柏木選手、第3ピリオドにチームを引っ張った#11網野選手に話を聞いた。
■#8 柏木真介選手
「プレッシャーの強さ、サイズの大きさを感じました。また、スクリーンなども本当に”重く”、フィジカルの強さを感じました。さらには、大きいサイズの選手も外からのシュートやドライブの精度が正確であった。しかし日本も中盤、ドライブや速い展開では十分に手応えを感じることも出来たので、次は出だしの部分を修正していきたい」
■#11 網野友雄選手
「相手のリバウンドに苦しめられ、何人もの選手が常に周りにいるような存在感を感じた。毎回全力で競っても、簡単にはリバウンドを取りきれないので、インサイドの選手に頼るばかりではなく、まだまだチーム全員でリバウンドを奪いにいく必要があります。次の試合では、リバウンドから我々本来の速い展開に持っていけるようにしたいです」