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バスケットボール女子日本代表チームに関する記者会見のご報告 -平成29年度女子日本代表チームの新ヘッドコーチに、トム・ホーバス氏が決定-
2017年1月23日
本日都内にて、記者会見を実施
リオデジャネイロオリンピックで20年ぶり8位入賞を果たした内海 知秀ヘッドコーチから、トム・ホーバス新ヘッドコーチへ
当協会(JBA)は、本日1月23日(月)、都内にて、バスケットボール女子日本代表チームの今後の強化体制に関する記者会見を実施し、女子日本代表チームの内海知秀ヘッドコーチの契約満了による2017年3月末日付での退任と、次年度の新ヘッドコーチとして、トム・ホーバス氏(現:JX-ENEOSサンフラワーズ ヘッドコーチ)の就任を発表いたしました。
つきましては、記者会見の内容について、下記のとおりご報告いたします。
■バスケットボール女子日本代表チームに関する記者会見 開催報告
■日時/会場:
日時:平成29年1月23日(月) 15:00~15:45
場所:ホテルメトロポリタン エドモント
■登壇者:
(公財)日本バスケットボール協会 会長 三屋 裕子
(公財)日本バスケットボール協会 技術委員会 委員長 東野 智弥
バスケットボール女子日本代表チーム ヘッドコーチ 内海 知秀
バスケットボール女子日本代表チーム 新ヘッドコーチ トム・ホーバス
■会見内容:
(1)バスケットボール女子日本代表チーム 内海知秀ヘッドコーチの退任(2017年3月末付)
(2)バスケットボール女子日本代表チーム トム・ホーバス 新ヘッドコーチの就任(2017年4月1日付)
【記者会見 コメント要旨】
■(公財)日本バスケットボール協会 会長 三屋 裕子
この度、女子日本代表チームについて、内海知秀ヘッドコーチ(以下、HC)のご退任と、トム・ホーバス新HCの就任を発表させていただきました。ご存じのとおり、内海HCにおかれましては、在任期間約4年のなかで、43年ぶりのアジア王座奪還、史上初となるアジア連覇、そしてリオデジャネイロオリンピックにおいては、メダルにこそ一歩及ばなかったものの20年ぶりのベスト8進出など、日本代表チームの強化育成に多大なるご尽力をいただきました。ここに心より感謝と敬意を表すものです。
一方、内海HCのご退任を受け、次年度からはトム・ホーバス新HCの下、女子日本代表チームは2020年東京オリンピックへ向け、新たな挑戦をスタートさせます。女子代表における東京オリンピックでのメダル獲得は必達目標となります。ホーバス新HCに対しては、これまで内海HCが積み上げてきた“世界に通ずるJapan’s Way”をさらに進化させ、メダル獲得を実現してくれるものと期待していますし、そうなるものと信じています。
私たちは、ホーバス新ヘッドコーチ率いる女子日本代表チームの強化に対し、全力を挙げてサポートしていきます。
■(公財)日本バスケットボール協会 技術委員会 委員長 東野 智弥
女子日本代表チームのヘッドコーチ(以下、HC)がこの春、内海知秀氏からトム・ホーバス氏に代わります。内海氏の代表HCとしての手腕、これまでのご尽力については、いまさら私が述べる必要もなく、先のリオデジャネイロオリンピック等を見ても、世界のトップへ挑戦できる“Japan’s Way”のベースを作っていただいた方だと思います。
その内海氏が契約満了を迎えるのを前に、私は代表チームのHCを選ぶ役目として熟考を重ねました。そのうえで、難しい決断ではありましたが、今後向かうべき2020年東京オリンピックへ向け、ここで一旦の区切りをつけて心機一転することが、さらなる女子日本代表チームの飛躍につながると思うに至りました。
そこで白羽の矢を立てたのが、トム・ホーバス氏です。ホーバス氏は内海HCの下、これまでもアシスタントコーチとして女子日本代表の強化を支えてくださっており、選手たちからの信頼も厚い。なによりそのきめ細かな指導と情熱には定評があり、これまで内海HCが培ってきた内海イズムと“Japan’s Way”をさらに進化させていくには最適任です。この度、現在所属するJX-ENEOSさんのご理解も得て、専任スタッフとして日本女子代表チームのHCに迎えられることは、非常に嬉しく思います。
今後、女子日本代表はホーバスHCの下、東京オリンピックでのメダル獲得を目指し、強化活動を続けていきます。皆さまにおかれましては、ぜひ女子日本代表チームへのご支援とご声援をよろしくお願いいたします。
■バスケットボール女子日本代表チーム ヘッドコーチ 内海 知秀
3月一杯をもって、女子日本代表チームのヘッドコーチを退任することになりました。まずは、多くのファンの方々をはじめ、選手たち、関係各位など、在任中の皆さまのご理解とご支援に対し、心よりお礼を申し上げます。
振り返れば、2012年ロンドンオリンピックの世界最終予選を前に、私としては3度目となる代表ヘッドコーチに就任しました。力及ばずロンドンオリンピックにこそ出場できませんでしたが、そこからのこの4年間は、選手・スタッフに支えられながら、精一杯戦ってきました。おかげさまでアジア選手権連覇、リオデジャネイロオリンピック出場などを果たし相応の達成感がある一方で、チャンスのあったオリンピックでのメダル獲得が成しえなかった悔しさとヘッドコーチとしての責任も感じるところです。
女子日本代表チームは、いま、現実的に世界と十分に戦える位置にいます。当然、2020年はメダルを獲りにいかなければなりません。そのような状況下で新たな体制で次の時代に挑戦することは、女子日本代表チームにとっても、さらに大きく成長できるチャンスです。後任はこれまで私を支えてくれたトム・ホーバス氏であり、安心という以上に、大きな期待をもってバトンタッチすることができます。私は、今後の女子日本代表チームの成長と活躍を楽しみに、応援していきたいと思っています。
■バスケットボール女子日本代表チーム 新ヘッドコーチ トム・ホーバス
4月から女子日本代表チームのヘッドコーチに就任することになりました。日本を代表する機会を与えていただいたことに感謝し、非常に光栄に思っています。一国の代表チームを任されるというのは、私にとってはもちろん初めてであり、大きな挑戦となりますが、全力でその任にあたりたいと思います。また、このようなビッグチャンスを与えてくれたJBA、そしてJX-ENEOSに対して感謝します。
私は8年間、内海さんの下でアシスタントコーチとして経験を積みました。そのうちの2年間は内海さんの下、日本代表でもアシスタントコーチをさせていただき、中川(文一)さんの時もアシスタントコーチをさせていただきました。また、JX-ENEOSサンフラワーズでは佐藤清美さんにも多くのことを学ばせてもらいました。
私は10年間、日本でプレイをしたり、コーチをしてきましたが、女子チームのコーチングはしっかり学んできたつもりです。内海さんは日本代表のレガシーをしっかり築き上げてくれました。それを引き継ぐだけではなく、その上にしっかり積み上げて次のステップにチームを導いていきたいと思っています。
私は世界中でバスケットボールをプレイし、コーチしてきましたが、日本人ほど献身的にバスケットをする集団を見たことはありません。引き続き、一生懸命努力してもらいたいです。
私は常に夢を大きく持つことが大事だと思っています。中学の時からNBAでプレイしたいと思ってきたことで、その夢を実現することができました。夢を大きく持たなければ、目標を達成することはできません。チームの目標はメダルを獲得することです。それは簡単なことではないですが、リオで得た経験は私たちをすごく前進させてくれたと思っています。
私個人の夢としては、これはずっと夢を見ていたことですが、東京の決勝の舞台でアメリカと対戦して金メダルを獲ることです。まだ、日本代表として欠けているパズルのピースがあることは実感しています。リオデジャネイロオリンピックで8位の日本が、東京オリンピックでメダルを獲ることは容易ではないですが、常に前進しなければなりません。
これまで得た経験をしっかり活かし、この3年間で全てのパーツをしっかりとくみ上げて、成果を求めていきたいと思います。ファンの皆さま、関係者の皆さま、今後の女子日本代表チームに対し、変わらぬご理解とご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。
【2017年(平成29年) バスケットボール女子日本代表チーム 国際大会情報】
■大会名称
和文:FIBA ASIA 女子 カップ 2017
英文:FIBA Women’s Asia Cup 2017
■開催期間
2017(H29)年7月23日(日)~7月29日(土)
■開催地
インド・バンガロール
■会場
※未定
■出場チーム:14チーム
【レベルⅠ】8チーム
日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン、北朝鮮、オーストラリア、ニュージーランド
【レベルⅡ】6チーム
※未定
■競技方法
※確認中
■FIBAワールドカップ出場枠
レベルⅠの上位4チームが、2018年にスペインで開催される「FIBAバスケットボール女子ワールドカップ2018」の出場権を獲得する。
※2018年大会より、女子もFIBA女子世界選手権大会から名称変更